遠く離れた実家で一人くらしの母親。
ところがいくら電話をかけても出ない・・・
「も も もしかして・・・」
嫌な予感が頭をよぎります。
しかし離れて暮らす子供はすぐに駆け付けることもできません。
そんな時に連絡が取れない親の安否確認の方法はどうすればいいのでしょうか?
高齢でひとり暮らしの親が電話に出ないと心配になるのは子供
遠方で一人暮らしの親が電話をかけても出ない場合、子供は心配でいてもたってもいられなくなります。
なぜなら、最悪の事態すら想像してしまうからです。
高齢の親の健康問題
親が高齢である場合や持病を抱えている場合、体調が急変して電話に出ることができない可能性があります。
急性の体調不良、意識障害、突発的な症状の発症などが考えられます。
事故や災害
親が交通事故に遭遇したり、自然災害に巻き込まれたりすると、連絡が取れなくなる可能性があります。
実家の電話のトラブル
実家の電話機の故障、バッテリー切れ、ネットワーク障害などが原因で、電話がつながらないこともあります。
認知症
親が認知症や記憶障害を抱えている場合、電話に出ることを忘れていることが考えられます。
心理的な問題
孤独感やうつ症状などの心理的な問題が原因で、電話に出る気力がない場合もあります。
特に配偶者を亡くした直後はその喪失感や寂しさはひとりで耐えられなくなり、心理的な問題を起こすこともあります。
交流の変化
高齢の親が忙しくなったり、新しい趣味や友人との交流に時間を費やしているために、電話に出ることが減ってしまった場合も考えられます。
ただし、必ずしも深刻な問題が起きているとは限りません。
連絡が取れない親の安否確認で焦っているあなたへ
連絡のとれない親が心配で今すぐにでも安否確認したいあなたに伝えたいことは
「まずは落ち着いて冷静になってください!」
ということです。
前に連絡を取った時に親は何か言っていませんでしか?
(旅行やイベント行事など)
今日は何曜日で親はいつもはなにをしていた日でしたか?
(デイサービスや通院の日では?)
まずは、冷静になって「なぜ連絡が取れないのか?」を考えましょう。
遠方の一人暮らしの親と連絡が取れない時の安否確認の方法は誰に相談する
高齢者関係の仕事をしている私からの苦言は
「本来は心配なら仕事を休んででもすぐに駆け付けて自分で安否確認するのが筋である」
ということです。
他人にそれを頼むことは、かなりわがままなことなんです。
私も仕事柄、よく安否確認の相談が突然あります。
もちろん出来る限りの対応はさせていただきますが、それは本来の私の仕事ではありません。
確かに離れて暮らす子供さんの心配するお気持ちもよ~く理解できるのですが、多くの場合は親子のコミュニケーション不足が原因のことがほとんどです。
そして、私が慌てて駆けつけて無事に安否確認できたとしてもその後にお礼の連絡のひとつもないことがほとんどです。(汗)
そんな少し常識がない方も少なくありません。
それでは本当の非常事態の時に力になってくれる人はいなくなります。
それを踏まえたうえで「連絡のとれない親の安否確認の方法」を考えてみましょう。
まずは冷静になって親と連絡が取れない理由を考えてみましょう
連絡のとれない親が心配で今すぐにでも安否確認したいあなたに伝えたいことは
「まずは落ち着いて冷静になってください!」
ということです。
前に連絡を取った時に親は何か言っていませんでしか?
(旅行やイベント行事など)
今日は何曜日で親はいつもはなにをしていた日でしたか?
(デイサービスや通院の日では?)
最近持たせた携帯電話の使い方を親はきちんと理解していましたか?
(充電の方法がわからずバッテリー切れかも?)
最近 耳が遠くなってきてはいませんでしたか?
(加齢性難聴で電話の音に気付きにくくなったかも?)
まずは、冷静になって、なぜ連絡が取れないのか?を考えましょう。
警察に相談するのは最終手段
いつもは連絡が取れる親なのに何日も連絡が取れない。
そんな場合は警察も事件や犯罪に巻き込まれた可能性もあるので、 捜索や何かの届けの扱いになれば対応はしてくれます。
しかし警察にお願いするのは自分なりに確認して、「どうしても連絡がとれない」となった段階がよいでしょう。
なにより警察が動くとことは重大になります。
ご近所さんの目もありますし、関係する人たちが総動員されてしまいます。
ご近所さんや近くの親戚に相談できませんか?
遠方の田舎に暮らしていおる実家の親。
まだまだ都会と違ってご近所づきあいも残っているはずです。
また都会に出てきたあなた以外に実家の親の近くに親戚はいませんか?
まずは、ご近所さんや近くに住む親せきに実家を訪ねてもらって安否確認をお願いしてみましょう。
ケアマネに確認してみましょう
一人暮らしで高齢の親が介護サービスを利用しているのなら、必ず担当ケアマネージャーがついています。
意外と介護サービスの利用の曜日や時間が変更されて居ることも珍しくありません。
優しいケアマネなら自宅まで訪問して安否確認してくれるかもしれません。
ただ、これはあくまでケアマネの仕事ではありません。
ですのでケアマネさんはまったくのタダ働きのボランティアであることだけは知っておいてください。
賃貸管理会社も力になってくれるかも?
ひとり暮らしの高齢の親が住んでいるのが賃貸物件なら、その物件の賃貸管理会社も力になってくれる場合があります。
賃貸管理会社なら合鍵も持っています。
ただ、これも本来の賃貸管理会社の業務とはかけ離れているのでそのあたりは理解しておきましょう。
冷たい反応をされても致し方ありません。
ただ「合鍵は賃貸管理会社も保管している」ことだけでも知っておいて損はありません。
連絡が取れない親の安否確認でお願いすること
連絡が取れない親の安否確認はただ訪問しただけでは簡単にはわかりません。
それはたいてい実家の鍵が閉まっていて、中の様子をうかがうことができないからです。
玄関のチャイムを何度も鳴らしてもらう
連絡が取れない親の安否確認に行ってもらった人にはまず何度も玄関のドアチャイムを鳴らしてもらいましょう。
意外と電話に出ない親があっさり出てくることもよくある話です。
なにかの原因で電話の音が鳴っても気づかないことは意外とあります。
テレビの音はするか?
多くの高齢者は一日中テレビはつけっぱなしのことが多いです。
家の中に人がいるのか?
そっと玄関のドアに耳を付けて、家の中のテレビが付いているかどうか?確認してもらいましょう。
部屋の灯りはついているか?
夕方や夜になっても部屋の灯りがついていない?
これは家の中に人はいないか?
日中に倒れてしまって動けなくなったか?
などが推測されます。
最悪のことが推測されるなら今すぐに駆け付けよう
連絡が取れない親の安否確認で、いろいろな手を尽くしたがよくわからない。
最悪の事態も考えられる。
もしそう思うのなら、子供のあなたがすぐに駆け付けるしか手段はありません。
連絡が取れない親の安否確認に備えてやっておくこと
高齢の親が遠く離れてひとり暮らしなら、子供は誰でも一度や二度は親と連絡が取れなくて心配になったことがあったはずです。
子供がひとり暮らしの親のもとへすぐに駆け付けられる距離ではないからこそ、親と連絡が取れない時の安否確認の方法を考えておくべきです。
日頃の親とのコミュニケーションを密にする
ひとり暮らしの親と連絡が取れなかった理由は「老人会のイベントで一日出かけていた」から?
そんな笑い話もあるくらいです。
高齢になってきた親だからこそまめに連絡を取るようにしましょう。
「ご飯食べた?」
「お風呂 入った?」
そんなわずか1分にも満たない会話でも十分です。
「そんなことでいちいち連絡してくるな!」
そう親に面倒くさがられても、気にせず連絡を取るようにしましょう。
なにかあった時の心配のことを考えたら、それにも我慢できます。
親が電話に出ないのは電話の音と親の難聴の関係かも?
最近 電話をかけてもなかなかすぐに出てこなくなってきた。
それは身体が動かなくなってきたせいかもしれませんが、「難聴」になって耳が遠くなて来たことも考えられます。
帰省の折に、電話の鳴る音の音量調整もやってあげましょう。
合鍵の所在
連絡が取れない親の安否確認で困るのが鍵がかかっていて中に入れないことです。
安否確認をお願いする親戚やご近所さんには合鍵をひとつ預けておくのもいいかもしれません。
戸建てならば、合鍵をこんなケースに入れて目立たないところに置いておくのもいいでしょう。
※ただし防犯上のことも注意しましょう。
ご近所さんや近くの親戚への挨拶とコミュニケーション
遠くの親類より近くの他人
これは連絡が取れない親の安否確認をする時に痛いほど実感することでしょう。
だからこそ、ご近所さんや近くに住む親せきとは日頃から交流を深めておくべきです。
実家に帰省の折には手土産のひとつも用意して、挨拶に行っておくことをおすすめします。
もちろんその時には今の状況や事情を説明し、お互いの連絡先も交換しておきましょう。
ケアマネとの密接なコミュニケーション
介護サービスの利用の仕方が変更されていた。
これ、親と連絡がとれないあるあるです。
デイサービスに行く曜日や時間が変更されたのを子供が知らなかったということもよくあるのです。
ところでケアマネさんからの連絡を邪見に対応していませんか?
ケアマネは、親の安否確認ですごく頼りになる存在です。
決して「こっちはお客さんなんだから」みたいな対応はしないでください。
そんな対応をされたらケアマネも「じゃあ、こっちも業務の範囲内のことしか対応しませんので」という冷たい関係になってしまいます。
賃貸管理会社の確認
実家が賃貸物件なら、帰省の折には賃貸管理会社の連絡先も確認しておきましょう。
今は不動産投資も一般的になり、大家さんも替わることが珍しくありません。
それに伴って、賃貸管理会社もよく変わります。
1階のエントランスによく貼られている管理会社の看板から名称と連絡先くらいは控えておいてください。
親と連絡が取れない時の安否確認を考えて見守り方法も考えておく
今は親を見守るシステムやサービスもたくさん出てきています。
それらもうまく活用することを考えてみてください。